あの日あの時 UVCC 16 編 ~Dianaとの出逢い~ [あの日あの時]

UVCCの夏季講座もそろそろマンネリして来た頃、

ひとつ下のクラスでレベル3の中国人のリーと言うオバサンの紹介で

Diana(ダイアナ)と言うルームメイトを紹介された

彼女は昔、沖縄で暮らした事があったらしい

そう彼女のお父さんは、軍人だったみたいだ

幼少期を沖縄で過ごしたが、いかんせん軍の中での暮らしなので 日本語は全く出来なかったが

日本に親しみを抱いているらしかった

ひょんな事から寅とダイアナは急接近した

彼女は教育者を目指しているらしく、何かを教える事が好きな娘だった

当時の寅は23歳、一方、ダイアナは19歳

BYUと言う隣町にある大学に通う彼女とは週1回位のペースで逢った

彼女からは生の英語をたくさん学んだ

逢えない時には電話で約1時間程、話し込んだりもした時もあった

よくアメリカ人の彼女が出来ると英語が上達すると言うのは本当だった

寅は持っていたピアノのテープを彼女にプレゼントした

浜田省吾のピアノメロディーだった

曲には日本語の歌詞がなくピアノのメロディだけの曲だったので

意味など分からなくてイイし、優しい曲なのできっと気に入ると思った

案の定、彼女はとても気に入り毎日聴いてくれていたそうな、、、

車の無かった彼女だったが、暇があれば寅のバイクで彼女を後ろに乗せ 街を散策したものだ

その姿をキャンパスの誰かに目撃され、冷やかされたりもした

ある日の独立記念日に、彼女が親戚達の家に寅を招待してくれた

当然、アメリカ人ばかりで、かなり緊張したりもしたが、

それでも皆、良い人ばかりで有意義な時をすごした

ダイアナは寅の事を気使ってか、ピタリと隣にいてくれて色々な説明をしてくれた

<あの山がマウントテンパノガスよ  人が横を向いて寝ている様にみえるでしょう?>

と地元では有名な山を指して寅に説明してくれた

ある日、二人で旅行する事になった

行き先は、寅が昔いた超田舎町のSnow Collegeがあるイフロムだ

以前、見た事のあるモルモンミラクルページェントが開催されるからだ

熱心なモルモン教徒であるダイアナは、寅をモルモン教徒にしたかったみたいだ

寅は車をレンタルして、昔、ホームステイしていたミケルソン宅にお邪魔した

寅はミケルソン一家をダイアナに紹介した

彼女たちは、とても驚いていた

天使の子アンジェラは、しばらく見ない内に、すっかり大きくなっていた

子供の成長はとても早い

寅は、ミケルソンの実家に連れて行き、おばあさんとおじいさんにダイアナを紹介した

おばあさんは、ダイアナにすっかり気に入ってしまい、離そうとしなかった

今夜は、このお婆さんの家に泊まることになっていた

古い家だったが、中々快適に過ごす事が出来た

モルモンミラクルページェントを見終わり、長い長い一本道が果てしなく続く渋滞を尻目に

寅とダイアナはお婆さんの家で体を休めた

翌朝、皆にお礼を言い懐かしいイフロムやメンタイの街を後にした

寅の英語力は確実にレベルアップしていただろう

寅とダイアナは当時、付き合っていた訳ではない

彼女には故郷バージニアに彼氏がいるらしかった

それはそれで構わないが、誰の目から見てもただの仲良しと言うレベルではなく

付き合っているかの様な感じに見られていた事は周知の事実だった

寅は自然に任せようと思った

その後の事は、ご想像にお任せします

ダイアナと知り合い、色々な事を教わったし、英語もかなり上達した

それに留学生同士でつるんでいた時よりも、視野が広がったと思った

実際にアメリカに来てみて生のアメリカを感じた気がした

それに彼女との淡い恋は、今になってみると、とても大切な時間を共に過ごした

青春の1ページとなり寅の胸の中にしまっておける宝物になった

キャンパスに通う留学生の中の日本人男性で、

アメリカ人と付き合ったのは何と寅だけだったらしい、、、、

彼女との思い出を思い出す時、何故だか幸せだな気分になる様な気がする

今どうしているのかな、、、、 daiana.jpg


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