あの日あの時 UVCC 15 編 ~デニスとの出逢い~ [あの日あの時]

UVCCも夏休みに入ったある日の事、寅はキャンパスで一人の青年と出会った

香港人のDenis (デニス)と言い、とても人懐っこく性格の良い若者だった

何かの拍子に、とても仲良くなり、それでいてとても尊敬出来る人だった

彼はルームメイトを探していた

寅も実はアメリカ人との共同生活は、いささか疲れていた

寅とデニスはルームメイトになる事にした

場所はキャンパスから少し離れるが、一軒家を4人でシェアする形だ

下の部屋をアメリカ人が使い、上二つを寅とデニスでシェアした

バスルームはひとつしかないが、洗面は2ケ所あった

キッチンは中2階にあり皆で使った

6畳一間の部屋だったが、快適だった

この近所には、この様な形で部屋をシェアする一軒家が数多くあり、

寅やデニスと同じ様な形で住んでいる東洋人はたくさんいた

デニスのお姉さんも、すぐ近くに住んでいた

彼女は近くの大学のBYUと言う大きな大学に通っていて、

とても綺麗な女性でいて、そして人懐っこく、愛嬌がある方だった

名前をキャシーと言った

キャシーのルームメイトは、シンガポール人のイーフォンと言い

これまた美人の女性だった

彼女達もアメリカ人達と一軒家をシェアしていた

日本人は決して多くはなかったが、それでもちらほらと近くにいたみたいだ

デニスは週末になるとお姉さんのキャシーを連れて来ては

夕飯を作ってくれたり、遊びに来てくれた

いつも家には誰かが来ていた様な気がする

東洋人であつまる方が言語は違うものの、文化は近いし

考え方も似ているし、何しろ食べ物が美味しい!

いつかの夏のある日、花火大会があるとの事で近くの公園に皆で繰り出す事にした

皆で弁当を食べ、皆で楽しく遊んだ

寅は買ったばかりのバイクで皆をひとりひとり後ろへ乗せて、

あまりスピードを出さずに走ってやると大喜びだった

何だか東洋人の集まりだったのが、ひとつの家族みたいに思えてきた

持参してきたビールやカクテルなどで程よく酔い、

暗くなった夜空に浮かぶ花火の美しさに皆、酔いしれた

そんなある夏休みのひと時を寅は楽しく過ごしていた

日本ではちょうどバブルの真っ只中らしいが、寅には全く関係なかった

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